こんにちは。神戸市東灘区御影にあるパーソナルトレーニングスタジオFitness fieldの前田です。
今から始める「暑さ対策」という名のトレーニング
7月21日。友人と約束した山登りがあります。
体力には、まあまあ自信がある。日頃からトレーニングもしているし、長丁場を歩くスタミナも問題ないはず。しかし、僕には一つ、大きな弱点がある。
暑さ
最近、急に夏めいた日が増えてきた。アスファルトがじりじりと熱を放つ日中でも、僕がいるのは大抵、エアコンが快適に効いた室内。自宅、移動中の電車…。正直、日常生活で汗をかくのは、意図的に運動するときくらいだ。自転車に乗っている時間も10分未満だし、、、
この「涼しい環境に慣れきった体」で、真夏の日差しが照りつける山に挑むのは、あまりにも危険。
山登りにおける熱中症は、本当に恐ろしい。
強い日差しと登り坂での発汗で体内の水分はどんどん失われ、気づいた頃には、めまい、吐き気、激しい頭痛といった症状に襲われる。平地と違ってすぐに涼しい場所へ避難したり、助けを呼んだりすることも難しい。
そうならないために、今から絶対にやっておくべきことがあります。
それが「暑熱順化(しょねつじゅんか)」。簡単に言えば、体を計画的に暑さに慣れるトレーニングです。
私たちの体は賢く、暑い環境に繰り返し身を置くことで、上手に汗をかいて効率よく体温を下げられるように適応していく。この体の準備には、一般的に数日から2週間ほどかかると言われている。7月21日の山登りには、まさに今から始めるのが絶好のタイミングです。
まずは、意図的に「少し汗ばむ時間」を日常生活に組み込むこと。
いきなり炎天下でランニングをするような無謀なことはしない。大切なのは、今の自分が「ちょっと暑い」と感じるレベルから始めることです。
筋トレと考え方は同じです。今の筋力をちょっと超えるところ。にゴールを設定する。
- 通勤時に一駅手前で降りて、15分ほど歩いてみる。
- 週末、日差しが少し和らいだ夕方に、30分ほどのウォーキングに出かける。
- エアコンの設定温度を、ほんの少しだけ上げてみる。
ポイントは「無理なく、継続的に」体を暑さに晒すこと。これを数日続けるだけでも、汗のかき方が変わってくる。
こまめな水分補給もセットで行う。喉が渇く前に飲む。これを体に染み込ませることも、重要なトレーニングの一環だ。
どれだけ体力に自信があっても、「暑さに耐える能力」はまったく別のスキル。そしてそれは、涼しい部屋にいるだけでは絶対に鍛えられない。
今日から少しずつ、夏の体に自分をアップデートしていこうと思います。