こんにちは。神戸市東灘区御影にあるパーソナルトレーニングスタジオFitness fieldの前田です。
1つの完璧なトレーニングはない
筋トレも含めて、ピラティスやヨガ、ウォーキングやランニングなど様々な運動があります。無酸素運動と有酸素運動と2つに分けることもできるのですが、それらも明確ではないんです。これは無酸素、これは有酸素。ってきっちりと分けることは出来ないんですよね。
呼吸をするから有酸素運動。って思っている人が一定数いらっしゃるのですが、それは大きな勘違いです。呼吸をするかどうかは全く関係がありません。
エネルギーを生み出す過程で酸素が必要かどうかということで有酸素、無酸素と分けられるので、運動によっては3割は有酸素、7割は無酸素という場合だってあるんです。それらを無酸素運動って言っているんです。逆に7割を有酸素、3割を無酸素。だときっと有酸素運動って分類します。
そういう細かい部分は置いといて、筋トレを指導している身ですが、筋トレだけで全てが解決できるとは思っていません。
フォームがどうとか可動域がどう。とかっていうのはもちろんありますが、ピラティスにはピラティスの良さがあり、ヨガにはヨガの良さがあります。
偏ると筋トレばっかりになるし、ピラティスばっかりにもなります。
ピラティスを受けている身としてはピラティスはとても良い運動だと思いますが、ダイエットとピラティスをくっつけるのは本当に変です。
ピラティスをやっても痩せるとは思えない。
肩こりがダイエットを邪魔している。って書いている人がいたのですが、ピラティスをして骨格を整えていけば肩こりが解消されて、ダイエットが上手くいく。それはかなりのこじつけだし、そんな根拠はどこにもありません。
あくまでも食事と消費カロリーの差でしかないはずなのに、肩こり解消とダイエットをくっつけている。おかしいですよね。
骨盤調整にしてもそうです。骨盤が歪んでいる。っていう商売を否定するつもりはありませんが、骨盤調整したら痩せる。って変ですよね。骨を調整するってどうやって??って僕なんかは思っていますが、骨を動かすのは筋肉であり、骨だけを徒手で動かしたら調整が出来る。って筋肉はその時どうなっているの?って思っています。
歪んでいる?状態が筋肉にとっては快適なわけだから、骨を徒手で動かしても筋肉の快適さには勝てないので、すぐに戻るのは当たり前です。
筋肉を鍛えることはとても大切です。そしてその中で何を選択するのかも大切です。
筋トレは筋肉を鍛えるのには最適です。しかしながら背骨の動かすトレーニングというものはほとんど存在しません。どちらかといえば、背骨は固定に近い安定を強いていきます。スクワットやデッドリフトはほぼ固定。っていう感じです。伸展でもないけど、屈曲はさせないようにしていきます。結果的に背骨の動きは出ません。
その点、ピラティスは背骨の動きをとても重要視していて、背骨をしっかりと動かすことに長けています。背骨を動かすことで脊柱の並びを良くしようとする考えはとても素晴らしいものだと思っています。
結果的には筋トレとピラティスのどちらかを。っていうことは全く違うことに対するアプローチになっているので、偏っても仕方ない。というかそもそもやろうとしていることが違う。ので、両方やったほうが良いよね。もしくはトレーナーとしては両方を別のものとして提供する必要があるとさえ思っています。
筋トレだからこう。ピラティスだからこう。っていうのは指導者側のエゴです。
どちらにしても両方やった方がいいので、僕は背骨の動きが必要だと思う人には背骨にフォーカスをしてトレーニングをしてもらうようにしています。必要じゃない人にはそこは提供をしません。
目的に合わせて。何をするのかを決めていくのはトレーナーの仕事の1つですね。