こんにちは。東灘区御影にあるパーソナルトレーニングスタジオFitness fieldの前田です。
重いものを使うのは後からで良い
Fitness fieldでのトレーニングはほとんどの場合自重トレーニングから始まります。
体をコントロールする能力を高めてから負荷を足していく。っていう考えのもとにそうなっています。
そして、筋力が弱い方の場合には自重トレーニングよりも負荷を減らして行う場合もあります。自重以下でのトレーニングです。
高齢者の方の場合には自重以下から始めます。
体力レベルに合わせて行う。これを徹底しております。その上で筋力が高まってくればそこから負荷を足していきます。
お客様(男性)の方のトレーニングの際に、何気なく『負荷はいつでも足せますからね』とお伝えしたら、最近、奥様がジムでトレーニングしていたら手首が痛くなってきた。って仰られていました。
筋力レベルに応じたトレーニングができていない。もしくはトレーニングフォームにエラーがありますよね。ってお伝えしました。
ジムにおいてあるマシンって一見簡単そうに見えるんですよね。写真で動かし方を書いているからです。
チェストプレスとかラットプルダウンとかって前に押すだけだし、上から引っ張るだけだし。
っていう感覚の方もいらっしゃると思うのですが、
例えば、チェストプレスの椅子のポジション、バーのセット、座った時の胸の高さ、握り方などなど1つのマシンでもちゃんとやらないと効果が下がっていくだけでなくケガをする可能性すらあるわけです。
ラットプルダウンでも同じことが言えますし、バーをどこに下ろすのかもわからない方も多いですし、ひじが曲がったままで上半身を反らしてなんかよくわからないことをやっている人を見かけることもあります。
実際にはトレーニングフォームって難しいと思います。なぜそうやって動かすのかを理解できていない方がほとんどです。解剖学の知識がない限りわからないですよね。
この写真でもどこまで引っ張っているんですか?なんですよね。これってフリー素材の写真ですが、重さを見ても、ものすごく軽いのでこんなところまで引っ張れるんですけど、この動きをされている女性は実際にいらっしゃいます。重さが全くあっていないし、この負荷でトレーニングを行なっても100%効果が出ません。
このムキムキの男性のラットプルも実は良くないんですよね。
それは、この男性の頭のポジションを見ればわかるのですが、頭が前に行っています。ということは体は前に倒れている状態になっているのにも関わらず、前腕(肘より手首側)は外旋位になっている状態です。
この動き、僕は肩が痛いのでできませんし、多くの男性は関節的にかなりキツいトレーニングになってしまいます。安全とは言えないトレーニングです。
だから、マシンでトレーニングを行うにしても、自体重でトレーニングを行うにしても動き方をまずは徹底して体で覚えていきます。その時に筋肉はこういう感じですよ。っていうのをなんとなくでも理解はしてほしいな。って思っています。
トレーナーとしてはご自身の体については見た目だけでなく機能にも意識を向けて体に興味を持ってほしいと思っています。
そして動きがちゃんとできている。っていう前提があって、それが出来ているから負荷を加えてそこでもフォームを維持できるようになっていければ、体は確実に変わっていくことができます。
そうやって地道にトレーニングを積み重ねていくことが体作りの大前提だと考えております。
最初の段階は、負荷なんていらないんですよ。まずは動き。それに尽きます。