こんにちは。御影にあるパーソナルトレーニング スタジオFitness fieldの前田です。
やっぱり運動って大切よね
先日ぎっくり腰になられたお客様が言われた言葉です。
明日のトレーニングはギックリ腰になったのでお休みします。というご連絡を頂いたのでですが、2つの質問のメールを返しました。
- いつなられたのですか?
- 歩くことは困難でしょうか?
ぎっくり腰になられたのは4日前。歩くことはトボトボなら大丈夫ということです。幸い、ご近所にお住まいなので歩いてくることは可能ということでした。
返答としては、おやすみ頂いても大丈夫です。(当たり前なのですが)ただ、できればトレーニングには来て頂きたいと考えています。というものです。
それは、ギックリ腰から5日目のトレーニングのタイミング、歩けるということだったので、ゆっくりでも良いのでそれがリハビリにも繋がると考えた結果です。
当日はゆっくりと歩いて来られたので、少し話をした後に、ベッドを使ってその上でトレーニングやストレッチを行ってもらいました。地べたにマットを引いたら立ち上がるときに負荷が強いので、ベッドの上なら起き上がるだけで簡単に移動をすることができます。
トレーニングセッションが終わった後にはかなりスッキリとされていて、歩く足取りもトボトボからトボくらいになっていました。
トレーニングセッションで行うこと
普段の場合には、運動量を考えてある程度のボリュームを確保することは必須ですが、ギックリ腰の場合には、ボリュームよりも安全に動けることがもっとも重要なポイントになります。
そのために、運動強度は低い、筋肉の硬さを減らすことを心がけて。そして痛み具合を聞きながら進めていきます。
そして一番フォーカスしているのは呼吸です。
初めは寝ている状態で普通に呼吸をしてもらうと肋骨の動きはとても小さくて浅い呼吸しかすることができていません。ギックリ腰になった時って腰はカチカチになって動かないのですが、お腹の力は抜けていて、結果的に呼吸が上手くできていない。ということがよくあります。お腹を凹ませて持ち上げる(ブリージング)ことを強調して腹筋周りを使うことはできないので、まずはお腹を動かすことから始めていきます。
安全に行うのは四つ這いエクササイズが有効にできます。バードドックです。種目としてとても安全に行えるのです。*背骨のアライメントを強調しすぎると痛みが出る場合もあるので、その辺りは様子を見ながらです。
そこから発展をしたエクササイズを行っていったり、動的なストレッチを行ないながら、可動域を見ていきます。(この間も常に呼吸には意識を向けてもらいます。)
少しづつ1日の間でもできることが増えていきます。
これがとても大切で、『体に動けるんだよ』っていうことを教えてあげることで、固まりが減っていきます。そしてその間に筋肉の機能が高まっていきます。
お大事にってあまり言えない
お大事に。ゆっくりとしてね。っていうのは運動指導者としては気をつけて発信しないといけないかな?って思います。
風邪をひいたときに運動をしよう。とは言いません。しかしながら、ギックリ腰などの急性的な痛みで3、4日経っていれば、それはもう安静にする期間は終わっているので、回復を促すための方法を考えて、動ける範囲を増やせる方法を見つけていくことは大切だと考えています。
適当に運動をやることはオススメしませんが、原因をしっかりと見つけて、それを解決する方法がわかっていたら運動はすごく効果的に治療をしてくれます。(ご自身の体を自分で治療するんですよ)
運動って筋肉を鍛えて見た目を良くすることだけではありませんよ。適切に鍛えていくことが健康的な体作りに直結しています。