こんにちは。東灘区御影にあるパーソナルトレーニングスタジオFitness fieldの前田です。
座りすぎの健康リスク
シンプルな話が座ってる事が長いっていうのはよくない。って事が最新の研究でわかってきたという事です。
運動習慣があっても座っている時間が長いっていう事が体にとってよくない。っていうことを書いていきます。
はじめに
不活発なライフスタイルというのは、健康寿命を損なう生活習慣病の発生、重症化や要介護状態になる可能性を高めていくことに繋がっていきます。この様な背景から、心身の健康のために中強度以上の運動が推奨されています。しかしながら最近の国内外の研究から身体活動の量だけでなく日常生活における座位時間の長短が、人の寿命や生活習慣病の発症、心身機能の低下に強く影響をしているという事がわかってきました。
座っている時間が長いと健康にとってよくない。って事です。
定義 : 座位の状態というのは、1.5Mets以下の活動のことを指しています。1Metsは仰向けに寝転がっている状態のことを指します。
健康寿命の増進のために必要なことは、座っている時間を減らし、ちょっとした動きを日々行い続ける事が良いということになっています。
実験として、地方在住の65歳以上の男女1739人に活動量計を用いて日常生活での動きを1週間測定した結果は、装着時間の平均は13.8時間(おそらく寝るときは外している)、座位時間の平均は7.5時間というものでした。起きている時間の約半分の時間は座っているということです。そして年齢が上がるにつれて座位時間が長くなる傾向があったという報告があります。
また全ての年齢において、女性よりも男性の方が座っている時間が長いという結果もありました。
家事をあまりしていない。っていうことでしょう。
座位時間の減少させるための取り組み
日本においては現在その様な取り組みがなされてはいない。諸外国においては、身体活動の実施の推奨とともに、ガイドラインが示されている。それらのガイドラインを見ていくと、子供と成人に対して座位時間の減少をさせること。そして子供には、スクリーンタイム(ゲームやインターネットなどをしている時間)を減らし、中断回数(途中で動く時間)を増やし、長時間の継続した座位時間を減少させる様にしている。
イギリスでは子供のゲーム時間(スクリーンタイム)は2時間以内、十分な睡眠時間の確保と共に、座位時間の代わりに中強度程度の運動時間の確保する様に推奨している。また65歳以上の高齢者の身体活動指針には、健康維持増進のために可能ならば軽い運動を行い、少なくとも立ち上がり、長時間の座位姿勢を解消することを推奨している。
今後の取り組み
座っている時間が長いほど健康寿命に影響がある。という研究結果を踏まえて、今後多くの場面で座位姿勢を解消するための取り組みが増えていくと考える事ができます。
健康増進としての運動というのはもちろん必要だけど、運動としての活動だけでなく日常生活におけるちょっとした動きの積み重ねはとても重要な役割を担っているという事がわかってきている。
座っていることは確かに楽なんだけど、結果的に健康寿命を減らすということも同時に知っておく必要があるということで、人の体は動くために作られているんだな。って改めても思います。
ちょっとした何かの用事?トイレに行くでも良いのかもしれないけど、こまめに動き回ることはとても必要なことじゃないかと考える事ができますね。