こんにちは。東灘区御影にあるパーソナルトレーニングスタジオFitness fieldの前田です。
HIITの真実
*NSCAのジャーナルに今回12月号に書いてあったものです。
HIITというのは、High intensity intermittent/interval trainingの頭文字をとってHIITとなっています。
日本語にすると、高強度・短時間・間欠的トレーニングです。
やり方は2パターンあって、休憩の時間に楽に動くか、完全に止まるかの違いでそこはどちらでもOKっていうのが研究者たちの中で議論にもなっていないみたいです。
20秒全力でやって10秒休憩を8セット行う。っていうのがメインで、HIITで激痩せ。みたいなSNSを見かけます。4分で激痩せ。ってやつです。
まず、大前提としてこのトレーニングには運動初心者の人にはまず出来ません。
20秒の全力を出し続け、それを8セットも出来ないんです。もしできるのであれば、それは高強度になっていない事がわかります。
基本的に負荷を一定にするために用いられるのは、エアロバイクです。
そこで負荷をしっかりと設定して、全力でこぐ。そこから心拍数はどんどんと上がって、最大心拍数の85〜90%までいかないといけなんです。
*僕の場合だと44歳なので(220-44=176が最大心拍数なので)150〜158の心拍数まで上げないといけません。これを8回とか考えるとそれだけでゲンナリします
そこに達することができる人の方が圧倒的に少ないんですよね。それを8回ってなると普通無理です。
なんちゃってHIITにはできますけどね。笑顔でHIITはできません。悲壮な顔にしかなりません。本当に苦しいんです。
HIITができると仮定していくと
それを週2回、ないし3回行うことで最大酸素摂取量の増加が起こり、無酸素性能力が向上する。
このトレーニングをする人はスポーツ選手です。だからそういった体の機能を高めることが目的としてHIITを行っています。
その上でダイエット効果を気にしている方もいらっしゃるのですが、4分の負荷をかけた後にEPOC(excess post-exercise oxygen consumption:運動後に長く続く、安静時酸素摂取量の増加)も1.5時間後には消失する。となっています。
ということはそんなに運動後にどんどんと脂肪が燃えるという訳じゃないってことです。
だから運動時間の長い運動もしつつ、HIITも取り入れつつ、という方が良い。ってここには書いています。
それでも運動で消費できるカロリーはそこまで多くないので運動だけでダイエット効果を期待するのは難しいという判断になります。
そこまで苦しいことをしてまでHIITを行う理由がダイエットではありません。他の方法の方が楽です。
HIITはあくまでもスポーツ選手のしかも持久力を問われる種目の選手が行うものだというのがわかります。野球やゴルフなどのスポーツには必要がないトレーニングという判断になります。
トレーニングは目的に合わせて効果的に行っていきたいものですね。